【腎症患者の私が考える】腎臓病保存期の食事療法が重要な理由
この記事では、このブログを開設したキッカケと、腎臓病保存期の食事療法が重要だと思う理由、
食事療法に力を入れている病院の探し方などを紹介します。
腎臓病の食事療法が重要だと思ったキッカケ
私は26歳のときに会社の健康診断でクレアチニンが2.28まで上がっていることを指摘され、
腎臓内科で腎生検をしたところ、薬剤性の尿細管間質性腎炎と診断されました。
すぐに入院してプレドニン50mgを服用し、一時は2.77まで上がっていたクレアチニンは退院時は1.59まで減少しました。
しかし、退院後は管理栄養士による食事指導もあまり受けられず、自己流の食事制限で塩分を少し気にするくらいで、たんぱく質制限も行っていませんでした。
そのため、2年間でクレアチニンは再度2.0を超えてしまいました。
その後29歳のときに結婚を期に、腎臓病の食事療法について自分で調べたところ、食事療法は減塩だけでなく、たんぱく質制限が重要なことや、食事療法で透析を10年以上も回避した人がいることを知り、食事療法の重要性を強く感じました。
このブログでは、腎臓病保存期の食事療法の重要性を伝えるとともに、不味いと言われがちな腎臓病食を少しでもおいしくするためのコツを発信していきたいと思います。
私が腎臓病と診断されてから、現在に至るまでの食事療法の道のりは「運営者プロフィール」の記事の中で詳しく説明しています。興味を持っていただいた方はぜひこちらもご覧ください。
腎臓病の食事療法には正確性が求められる
食事療法を重要性を意識してからは、我が家では毎日食材や調味料をすべて計量して、
食品成分表をもとに栄養価を計算するようにしました。
栄養価の計算を始めてから気付いたのは、今までの自己流の食事制限では目分量で調味料などを測っていたため、食塩相当量やたんぱく質の指示量を全く守れていなかったということでした。
今考えると当時のたんぱく質量は1日80gを超えていたと思います。
そのような自己流の食事療法では当然、腎機能を維持することが出来るはずもありません。
しかし、ほとんどの病院では食品成分表を用いた計算方法の指導や、食塩やたんぱく質の摂取量を正確に把握するための外来での24時間蓄尿が行われていません。
食材の計量や、食品成分表での計算は一般人にはとても難しく、医師や管理栄養士による
正しい指導が必要不可欠です。今の自分の食事療法に疑問を持った方は食事療法に力を入れている病院を探されることをおすすめします。
著者が実践している栄養計算のやり方については「腎臓病の食事療法は栄養計算が重要!食事記録のやり方を紹介」の記事の中で紹介しています。
食事療法に力を入れている病院の探し方
食事療法に力を入れている病院の探し方には以下のようなものがあります。
担当医に相談する
担当医が相談に乗ってくれる場合は、食事療法に力を入れている病院や、外来での24時間蓄尿を行っている病院を聞くのが一番です。
また、大きな総合病院などでは患者相談窓口が設置されている場合があります。転院先の病院の相談に乗ってくれる場合もありますので、是非活用しましょう。
ただし、担当医の方針や、今までの経験に左右されるため、納得のいく病院を紹介してもらえない可能性もあります。
その場合は、次で紹介する食事療法サポートセンターに相談してみましょう。
食事療法サポートセンターに相談する
食事療法サポートセンターは、腎臓病等の食事療法普及活動を行なう特定非営利活動法人です。
実際に、私も腎臓病の食事療法に疑問を持ったときに食事療法サポートセンターに相談をしたところ、とても真摯に対応していただけました。
管理栄養士による検査結果を基にしたアドバイスや、お住まいの地域の近くで、食事療法に力を入れている病院なども紹介してもらうことができます。
詳しくは、「食事療法サポートセンター」のホームページをご覧ください。
具体的な病院を探している方は、食事療法サポートセンターが公開している「腎臓病の食事療法の普及活動にご支援いただいている病院、医師、管理栄養士及び患者会ネットワーク」の資料がとても参考になります。
>> 外部リンク(PDF)
さいごに
腎臓病の食事療法は基本的に生涯続けていく必要があります。
腎臓病の保存期にどれだけ食事療法に力を入れたかによって、その後、もし人工透析になった場合の予後も変わってくるそうです。
担当医や管理栄養士とは長い付き合いになりますので、医師が執筆している本を買って読んだり、腎臓病セミナーなどで直接講演を聞くなどして、自分と相性の合う医師を探しましょう。
病院を探している方は以下の記事で紹介している「腎臓病なんでもサイト」なども参考になると思います。
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