2020年3月外来受診【食事療法で腎機能は回復するのか】
先日は3月の腎臓内科の外来受診日でした。検査結果や管理栄養士からの食事指導で勉強になったことなどを共有します。
2020年3月の検査結果
今月はクレアチニンが「2.18」、eGFRが「31」と先月よりも少し良くなっていました。
今月の管理栄養士による栄養指導(2020年3月)
今月も病院で管理栄養士からの栄養指導があり、24時間蓄尿による食塩やたんぱく質摂取量の測定結果と、自分でした栄養計算を照らし合わせて答え合わせをしました。
答え合わせの結果は以下の通りです。
たんぱく質摂取量 | 食塩摂取量 | |
---|---|---|
自分でした栄養計算 | 38.6 | 3.64 |
24時間蓄尿による測定 | 35.0 | 4.9 |
今回は自分でした栄養計算よりも、24時間蓄尿の結果の方が食塩摂取量が高くなってしまいました。
とはいえ、私の指示量はたんぱく質40g、塩分5gのため、結果的にはほぼ指示量通りにはなっています。
24時間蓄尿による測定は蓄尿日に摂取した栄養成分がそのまま反映される訳ではなく、蓄尿日の過去5日間くらいは影響を受ける可能性があるそうです。
そのため、自分の栄養計算と測定結果が完璧に一致するかということよりも、24時間蓄尿で測定したたんぱく質や食塩摂取量が指示量に収まっているかを主に見ています。
食事療法が上手くできていれば腎機能は回復するの?
腎臓病の方は一度は疑問に思ったことがあるのではないでしょうか。
今月のようにクレアチニンが少し良くなっているのを見ると、このまま食事療法をちゃんと続けて、腎機能がさらに回復してくれたら嬉しいなと思うことがあります。
ところが、「一度悪くなった腎機能が回復することはない」という話を私も医師から言われたことがありますし、腎臓病のどの書籍を見てもそう書いてあります。
そこで今回は管理栄養士さんにも、ずばり「食事療法を続けていけば腎機能が回復することはありますか?」と質問してみました。
結論から言うと、食事療法を続けても腎機能が回復することはありません。
とはいえ、慢性腎不全の人には全く食事療法の効果がないのかというとそうではなく、腎機能の低下を遅くする、もしくは今の腎機能を維持ことはできます。
私の場合はちゃんと食事療法を始めてからちょうど1年くらいが経過しますが、この1年間はクレアチニンが2.1〜2.3の間を行ったり来たりでほぼ変わっていません。
「腎機能が維持できているのは食事療法が上手くいっている証拠」
少しの上がり下がりで一喜一憂せず、腎臓とも、食事療法とも長い付き合いをしていきたいものですね。
今回は改めて食事療法を続けていくことの大切さを実感した栄養指導でした。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません