2020年12月外来受診【年末年始は制限食で乗り切ろう】
先日は12月の腎臓内科の外来受診日でした。検査結果や管理栄養士からの食事指導で勉強になったことなどを共有します。
2020年12月の検査結果
今月はクレアチニンが「2.04」、eGFRが「33」と先月よりも少しクレアチニンが下がっていました。
腎臓病になったら気をつけたい腎性貧血
今回の診察ではクレアチニンなどの腎機能以外にも、ヘモグロビンなどの貧血に関する数値もかなり低くなっていたので主治医に聞いてみました。
腎臓は悪くなると、赤血球をつくるはたらきを促進するエリスロポエチンというホルモンの分泌が減るので、腎性貧血と呼ばれる貧血になります。
そのため主治医からは貧血の原因は腎性貧血だけではなく、潰瘍性大腸炎の影響もあるとのことでした。
通常、腎性貧血が進むと治療薬の服用や皮下注射をして治療をするのですが、私の場合はヘモグロビンが10.0g/dlを下回る状況が続くまでは一旦様子見となりました。
今月の管理栄養士による栄養指導(2020年12月)
今月も病院で管理栄養士からの栄養指導があり、24時間蓄尿による食塩やたんぱく質摂取量の測定結果と、自分でした栄養計算を照らし合わせて答え合わせをしました。
答え合わせの結果は以下の通りです。
たんぱく質摂取量 | 食塩摂取量 | |
---|---|---|
自分でした栄養計算 | 36.8g | 5.16g |
24時間蓄尿による測定 | 31.60g | 4.41g |
栄養計算の結果と、24時間蓄尿による測定結果では若干の差がありましたが、塩分5g、たんぱく質40gという食事制限の範囲内には収まっていたので特に問題なしでした。
塩分制限とたんぱく質制限はどちらの方が重要?
年末年始は年越しそば、おせち料理、外食など何かと食事制限をオーバーしがちになってしまいますよね。
外食で塩分とたんぱく質どちらも制限内に収めるのは難しいので、どちらかを一方を優先するとしたら塩分制限とたんぱく質制限のどちらが良いか、管理栄養士さんに質問してみました。
管理栄養士さんによると、ずばり「塩分制限」の方が重要とのことでした。
例えば、1日だけたんぱく質制限を多少オーバーしても腎機能への影響はほとんどありません。
ところが、塩分6g制限の人がいきなり塩分10gのラーメンを食べたりすると、むくみや脱水などの症状が出やすくなるため、腎機能に悪影響があるとのことでした。
ちなみに、お正月に食べるお餅やおせち料理などは塩分・たんぱく質が調整された商品を選ぶと良いとのことでした。
私も越後の低たんぱく丸餅や、ミールタイムのたんぱく調整おせちは食べたことがありますが、最近はこういった制限食もとてもおいしくなってきているので、お正月に食べている患者さんも多いそうです。
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